モルディブ小学校隊員の日記 〜今日の空振りは明日への素振り〜

青年海外協力隊モルディブ小学校教育隊員の日記です。がんばります。

変えらなくても

 活動も既に終盤、というよりほぼ終わっていますが、ここにきて自分の考え方が変わっていることに気が付きました。

 

 

 現在、任地の学校では体育は週1で35分、最大で6クラスが同時に授業をしています。1クラス25~30人ほどいるので時間によっては150人超の子どもがグラウンドで体育をやっています。

 1月の始めよりは多少ましになりましたが、やはり正直なところ結構厳しい状況ではあります。何回か交渉はしましたが、家庭との兼ね合い、他授業との兼ね合い、子どもの様子を考えるとこれ以上調整するのは難しいとのことでした。

 

 多分着任当初や去年の今頃だったら「こんなのありえない」となっていたと思います。実際にそんなことをブログに書いていたと思います。

 

 ですが今、この体制になって1ヶ月経ちますが「これはこれでありかな」と思っています。

 

 まず35分という授業時間については、気候、子ども(と先生)の集中力を考えるとこれ以上は厳しいかなというくらいちょうどいいと思っています。短い時間も目いっぱい使う工夫をすればそれなりに活動時間も確保できますしね。

 数クラスが同時に授業をすることに関しても確かにやる場所は狭くなります。ですが、同学年の数クラスが同時にやることで、その場で相談することで指導内容の統一が図れます。それに他人の目があるときちんとやろうとするモルディブの先生の特徴を生かすこともできます(笑)

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  前にもあげた通り、デメリットは数えたらきりがないくらいあって、今の形がベストであるとは言えません。ですが、変わらないことをいつまでも考えていても時間は過ぎていきますし、無駄な頑張りになる可能性が高いです。

 それならいっそのことデメリットにはある程度目をつぶって、メリットを生かして活動を進めたほうが生産性があるなと考えるようになりました。変則的な「住めば都」ですかね(笑)

 こういったアプローチは何かを大きく変えるわけではないので地味ですが、確実に良い方向にもっていくことができると思います。変えてはいないけど変わっていく、というか。

 

   もちろん周りにガンガン働きかけて良い方向に変えることができる人もいると思います。ですが、残念ながら自分にはそういうバイタリティ溢れる行動は取れません。めんどくさがりですし。

 

 

 「メリットを伸ばす」というのは頭では理解していたつもりでしたが、これを実感としてもてたのはボランティアとして活動できたおかげなのかなと思っています。来てよかったですね。