モルディブ小学校隊員の日記 〜今日の空振りは明日への素振り〜

青年海外協力隊モルディブ小学校教育隊員の日記です。がんばります。

ホイッスル

 クダフバドゥ島に戻ってきてから早1ヶ月、2月も一週目が終わりました。今年の自分が参加できる体育の授業も各クラスうちの半分ほどが終わりました。もう学校に行くのも1ヶ月しかありません。どんどん時間が無くなっていきますね。

 

 

 突然ですが、先月学校にホイッスルが入りました。

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 体育の授業、それにとどまらずスポーツの指導をしたことのある方なら共感してもらえると思いますが、運動の指導をする際にホイッスルはとても便利です。というより必要不可欠です。特にたくさんの子ども相手だとなおさらですよね。

 

 そういうわけで去年の始め頃からずっと用意してほしいとお願いしていたのですが、実際に用意してもらえるまで結局1年近くかかりました。

 あまりにも動きがなかったので、8月に帰国したときにいくつかホイッスルを買ってきました。それを何人かの先生に配り始めたことが呼び水になってようやく動いてもらえたような形ですが、なんとか帰国前に間に合いました。

 

 多少の偏見が混じっていると思いますが、先生たちにホイッスルが渡ったことで授業が以前よりさらにスムーズに進むようになった気がします。指示が通りやすくなったこともあると思いますが、ホイッスルを使っているだけできちんと進めている感じがする、という意識の変化も大きいのかなと思います。

 ホイッスルは安いものを探せば、たかだか1個2~300円程です。それだけで授業が変わるのなら利用しない手はないですよね。

 

 ホイッスルに限らず、ちょっとお金を出して用意さえすれば授業の質を高められるものってたくさんあると思います。

 もちろんないものは代用品を探すなど工夫して用意することも大事ですが、お金で解決できるならそれが一番早いし、お互い楽ですよね。

  モルディブの学校はそこまでお金がないわけではなく、教材・教具をそろえるくらいなら断られることはほとんどありません。ですが、たとえ許可をもらっても優先度が低いと思われているものは後回しになり、結局は忘れられてしまうことがよくあります。

 そうなると本当に必要だと思うものがある時は実際につかってみせて有用性を示して優先度を上げるしかありません。

 

 今回は自費購入のものを渡すという邪道を使いましたが、何とか優先度を上げて買ってもらうことができました。

 もうちょっと良い方法はあったかもしれませんが、配属先からお金を引き出すこともボランティアにとって大事な仕事だなと感じました。

 

 今回用意してもらった勢いと残り時間が少ない自分の立場を利用してもうちょっと色々なものを買ってもらおうと思ってます(笑)