モルディブ小学校隊員の日記 〜今日の空振りは明日への素振り〜

青年海外協力隊モルディブ小学校教育隊員の日記です。がんばります。

根っこは同じ

 

 かなり久々になってしまいました。

 ここ数週間ちょっと活動が進展して(5.6年の図工もやることになりました。)忙しくなり、なかなか更新する気が起きずでしたが、今日は頑張って書きます。

 

 

 この島に来てから今まで授業をしたりサポートしたりする中で、最近「根っこは日本とあんまり変わらないな」と思うことが増えてきました。

 ある日の体育の器械運動の授業。その日は前転の練習をする日でサポートをしていたんですが、ある子が全くやらずに遊んでばかり。

 話を聞いてみると、「やり方がわからない。できない。」とのこと。日本でも良くあるシチュエーションですね(笑)

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授業風景。学年合同(80人くらい)なので一斉指導をしてます。

 「これはチャンス」ということで、ここぞとばかりにポイントを教えて、「トライ!トライ!」と背中を押してあげました。物理的にも。

 もともと身体能力はそこまで悪くはないモルディブの子どもです、ほんの数回やっただけでできるようになりました。すごい。

 よっぽど嬉しかったのか、その子は今度は周りの出来ない子にアドバイスをするようになりました。

 

 これって日本でも時々ありましたが、僕の考える理想の授業の形がモルディブでもできるんだと嬉しくなりました。

 

 ここに来た時は「授業のコントロールが難しいかも」と心配していましたが、何てことはなく、きちんと見通しを示して適切に指示を出してあげさえすれば、子どもたちは主体的に授業に参加するようになります。当然ちゃんと指導しなければ子どもができるはずもなく。

 

 多分体育に関してはやることがはっきりしているだけに比較的簡単にみんな楽しんで授業に参加するようになりますね。苦手な子も。

 

 育ってきた環境、言葉、文化 、宗教など、日本との違いを考えて、その土地に合わせたやり方するのは大切です。

 ですが、それを言い訳にしちゃいけなくて。根っこの部分は変わらない、上手くいかなくても子どものせいじゃないってことを忘れずに授業をすることが教育の根本だと思ってます。

 あと自分が楽しむのも大事ですね。

 

 偉そうなこと書いておいて授業は一進一退が続いておりますが、まずはあと一ヶ月色々試しながら来年の活動に繋げていこうと思っています。