待ち続けて。
新学期に入り約1ヶ月経ち、学校の体制が少し変わって珍しく忙しくしています。
まずメインの授業の方は、ラマダン後から二転三転して、最終的に僕が来た当初から訴え続けてきた形に近い時間割に落ち着きました。
これで今まで入れていなかった3年の授業にも入れるようになり、やっと関係する学年全部のスタートが切れました。
他の学年も新学期に入った当初はダラダラしていて少し危ない感じでしたが、日を追うごとに授業が良くなっている気がします。積み重ねの成果ですね。
今授業では、どの学年もティーボールをやっています。一応打ち方をきちんと身につけられるようにするという意味で、自分もガッツリ指導をしています。あくまで担任の先生の要請に応じてですが。
やっぱり教えるのって楽しいですね。これまで自分が授業をすることがなかったので少しフラストレーションが溜まっていましたが、久々に自分が授業を進められて少しスッキリしました(笑)
あと、ラマダンの時にモルディブの協力隊のみんなが作ってくれた体育の資料を体育専科の先生に使ってもらえることになりました。
他の島に行ってワークショップを進めることもある先生なので、この資料を気に入ってもらえたら他の学校にも広まる可能性も高くなります。ボランティアなしでも現地の人だけで受け継いでいってもらえるならば言うことはありません。
見やすい資料を作ってくれたみんなに感謝です。
もう一つ、11月頃に体育の授業の成果をもとにしたスポーツイベントを開くそうです。その計画の際にも先程の資料も参考にしてもらえるとのこと。
このイベントが成功すれば、子どもや教師だけではなく、保護者に対しても体育の良さをアピールすることができます。まだ構想段階ですが、もう一つ大きな目標ができました。僕もあくまでサポートに徹しますが少しでも力になれたらな、と思っています。
また、以前にも書いていますが、他にもワークショップだったり、国際交流だったりも計画を進めています。それと帰国後に向けて個人的に進めていることもあります。
とにかく現在色々進んでいて、多分こっちに来てから今が1番充実してるんじゃないかなぁと感じています。
思い返してみると、今のこの状況になるまで特別に働きかけたことはほとんどなく、結局自分がしたのは「変わるのを待つこと」でした。
しつこく変えろとごねていたらもっと早く変わったのかも知れません。しかし、仮にそうなったとしても、現地の人には「変えさせられた」という思いしか残らず、いずれ元に戻ってしまうでしょう。
ただ今回は先生たちが自分で変えました。これは本当に大きな前進です。待った甲斐がありました。
「石の上にも三年」と言うことわざもありますが、一年で変わったのはむしろ早いんじゃないかな、とも思っています(笑)
まだどれもスタートしたばかりですし、予定がコロコロ変わるモルディブのお国柄もあります。まだまだ色々な問題が出てくると思いますが、焦らずやっていきたいと思います。