モルディブ小学校隊員の日記 〜今日の空振りは明日への素振り〜

青年海外協力隊モルディブ小学校教育隊員の日記です。がんばります。

折り返し

 5月6日からラマダンに入り、とりあえず前期の体育も終了しました。最後の最後にモルディブ政府のお家芸、突然の祝日が入り、微妙に終わっていないクラスもありますが、こればかりは仕方ないですね。あとは現地の先生にお任せです。

 現地では体力温存のためか、学校以外では日中はほとんど人に会いません。普段も特別にぎやかなところではありませんが、いつも以上にしんとしております。

 

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いつもなら誰かしらいる道もシーンとしています

 

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誰もいないビーチは波と貝殻の転がる音だけが響きます。

 前期の任地島での活動もひと段落の今週、モルディブでの活動もちょうど折り返しました。

 

 各クラスの授業に参加できるのはあと30~35回ずつ程。現状を考えると、「せめてここまではやりたい」というところまで到達するためには時間が足りません。

こちらに来てから活動関係のギャップは色々感じましたが、その中でも時間感覚の違いに結構悩まされています。

 

本の学校だと行事等について、遅くとも1ヶ月ほど前までには準備を含めた詳細が決まっています。授業についても、少なくとも1単元数時間の見通しをもった上で、授業を進めていきます。

しかしこちらでは、年間計画はあるものの、行事の準備は2~3日前のミーティングでざっくり伝えられるのみ。授業についても前回と今回の内容だけは先生たちはわかっています。ですが、下手をすると、前の授業のことは覚えていません。

この状態をどうにかしたいと思い、数週間先までのレッスンプランを渡しましたが、残念ながら今期に関してはほぼ意味をなしませんでした。

 

 

 これは最早、国民性の違いというしかないと思いますが、モルディブではとにかく長いスパンでの計画が立てにくいです。ここまでの感覚で行くとせいぜい1週間先のことを覚えていれば素晴らしい!といったところです。学期丸々の見通しは夢のまた夢です。

 最初にも書きましたが、そもそも国自体も突然祝日を設けたり、突然体育の授業が廃止(上の学年で始まったものが数か月で廃止になりました)になったりと、行き当たりばったりな部分があるので、長期的なスパンで考える発想自体があまりないのかもしれません。

 

 

 ただ、シラバスで身につけるべきことが決まっている限り、ある程度の長期的な計画は欠かせないものだと思っています。1回35分程度の授業で身につけるのは厳しいですからね。

 

 

 今週末から1ヶ月ほど任地を離れますが、戻ってきてからは、改めてある程度の長いスパンで授業を考えることの大切さを伝えられたらなと思っています。せめて1単元の見通しでももってもらいたいです。

 

 

 それにしても時の流れは早いですね。