一ヶ月
クダフバドゥ島に来てから一ヶ月が過ぎました。
日々の生活に慣れ、活動の方も体育の授業のサポートを基本にしながら進めています。
訓練の時から散々言われていましたが、やはり良くも悪くも赴任前に想像していた活動とは違うことがたくさんあって時々イライラしてしまうことも。まだまだ修行が足りませんね。
今回は自分の活動について日本と比べて書いていきたいと思います。
①シラバスについて
体育の授業を考える上でまず困ったのがシラバスが根本的に違うことです。日本だと「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の三観点をもとに授業を作ります。しかし、モルディブでは体育については技能のみが求められます。こうなると技能の習得のみに視点がいってしまい、ただひたすらボール投げの練習するだけ、みたいなつまらない授業になりがちです。しかし、成績が進級に関わってくるだけに技能習得と運動を楽しむことのバランスを取っていくのが難しいなと思ってます。
②授業の時間について
日本では45分で週2〜3時間の授業がありますが、こちらは35分で週2時間、しかしそのうちの1時間は保健の授業が入ります。つまり週に一回の35分しか運動する時間がありません。また、前後の休み時間がなかったり暑いだけに途中の水分補給は欠かせません。そうすると実際の運動時間は、たとえ上手くいっても25分くらいになってしまいます。それに追い打ちをかけるように、わりとゆったりした国民性からか授業開始が遅れることもしばしば。この辺は担当の先生たちと相談しながら徐々に35分間きっちりと体育ができるように変えていこうと思ってます。
③学年合同での授業
これは特殊な事例だと思いますが、今の赴任先は1〜3年生はそれぞれ学年合同で授業をやっています。1学年あたり6〜70人いるので、やること全てに時間がかかってしまいます。今年度はこのままでいくとのこと。種々事情があるようですが、これも来年度にはどうにか変えてもらえるようかけ合っています。
どれも日本の学校とは違いすぎて耳がキーンとなりそうですが、そもそもほぼ全てが日本とは違うわけで、当然同じようにはできません。
約7年日本の学校にどっぷり浸かった身としては慣れるのにはなかなか時間がかかりそうですね。
ですが、どちらの国も生涯にわたって運動に親しむということが体育の根底にあるのは同じです。色々な常識を疑いつつ、良い授業をみんなができるように一緒になってやっていきたいと思います。