モルディブ小学校隊員の日記 〜今日の空振りは明日への素振り〜

青年海外協力隊モルディブ小学校教育隊員の日記です。がんばります。

デング熱

 ラマダンに入り、張り切ってマレに上がってきましたが、恐れていたことが起こりました。

 

 

 そう、デング熱です。

 

 

 10日に上京(上マレ?)して、週明けの12日、朝から何となくだるい感じが。当初午前中に予定されていた用事がキャンセルになったので、ちょっと熱を測ったところ37度ほどの微熱。

 ホステルはクーラーが効いているので、身体が冷えて体調を崩したんだろうと思い薬を飲んで寝ましたが、熱は下がらず、38度を超えました。

 

 次の日になっても熱は下がらず、むしろ上がるばかり。15日に血液検査してもらい、結果はデング熱 “positive”。気持ちはネガティヴ。

 

 結局16日から入院することになりました。

 実は入院は人生初。まさか30にもなってしかも異国でこんな経験をするなんて思ってもみませんでした。

 幸いなことにトイレシャワー完備の綺麗な個室での入院。協力隊員は守られています。

 

デング熱は蚊に刺されることによって発症するもので、治療薬がなく、発症した場合は対症療法になってきます。

 

f:id:katsunori_katsunori_katsunori239:20190530224436j:plain

殺虫剤につつまれる我が家。多分これが原因でしょう。

 入院してからしばらくは熱で頭がボーッとするのもありましたが、とにかく身体が痛みました。デング熱の特徴的な症状なのですが、眼が動かせないほど眼底が痛み、関節も痛い。特にキツかったのが腰の痛みです。寝てようが、起きてようが、曲げようが、伸ばそうが痛い。

 解熱剤を飲めば楽になるのですが、薬が切れるとまた痛みが。完全にジャンキーでした。

 

 入院初日は点滴を打っていたのですが、こちらの病院では、移動したい時には点滴を外さなくてはいけないらしく、トイレに行く時にはナースコールという何ともめんどくさい状況でした。尿瓶ではなかっただけマシですかね(笑)

 

 次の日には点滴は無しになりましたが、針はそのまま。その針を利用して薬を入れるためです。

 朝検査のために左腕から血を抜いて、右腕には日に2.3回吐き気どめと、よくわからない薬を注入、熱があれば解熱剤を飲みました。

 駒ヶ根にいた時に何度も予防接種を受けて「今後こんな短いスパンで沢山注射を打つことはないな」と思っていましたが、結局わずか1年後にもっと短期間でもっと沢山の注射を打つことに。人生何があるかわかりません。

 

 あとモルディブは日本の病院と違い、食事は出ません。食べたければ持ち込むか、病院内のレストランに注文して持ってきてもらうしかありません。何故か体調が悪い時の強い味方、バナナがなかったのが不思議でした。あと、大抵のものが辛いので、それも辛かったです(笑)

 

 入院してからは日に日によくなり、20日に退院しました。

 

 症状が出ている間は自分としてはキツかったのですが、それでも比較的症状は軽いとのこと。担当のネパール人の医師も「デング熱なんてこの国ではよくある病気だから大したことないよ。HAHAHA!」みたいな感じでした。デング熱恐るべしです。

 

 退院してからもしばらくは身体のだるさがとれず、結局ワークショップには参加できませんでした。

 

 

 入院前から他の隊員が食事を用意してくれたり、入院中に見舞いに来てくれたりしました。jicaの調整員の方も毎日様子を見にきてくれました。

 この忙しい時期に本当にみんなに迷惑をかけましたが、改めてみんなの優しさが身にしみました。感謝しかありません。

 

 一応、何とか今週は活動を再開しましたが、まだまだ本調子には程遠く、様子を見ながら毎日を過ごしています。いまだに夕方以降は脚がプルプルしています。聞くところによると、熱が下がっても1ヶ月程はだるさが続くこともあるようです。デング熱恐るべし。

 

 前にも記事にしましたが、四半期に1回の災難が今年も続いています。

 こっちに来てから、7月(高熱)→10月(海で膝破壊)→2月(サッカーでぶつかり、足の親指が2倍くらいに腫れる)→5月(デング熱で入院)ときました。

 だんだん症状がエスカレートしているのがやばいですね。何かかまって欲しくて怪我したり病気になったりしているんですかね。

 

 

 毎回周りに多大なる迷惑をかけているので、次こそは何も起こらないようにしたいと思っております。

 

 皆さんもデング熱にはお気をつけください。