イード
今週はイード(犠牲祭)がありました。
イードは、ラマダン(断食)明けと世界中のイスラム教徒がメッカに巡礼に行くハッジ(大巡礼)後の2回あり、今回はハッジ後のイードです。
イスラム教国にとってとても大事な日でクダフヴァトゥ島でもさまざまなイベントがありました。
まずイード前後1週間ほど港に出店が並びます。お店の数は少ないのですが、街路樹もライトアップもされ、夜中にもかかわらず(むしろ夜中だから?)多くの人が港に来ていました。
また、昼間には、家で壁を塗り直したり、歩道の雑草を抜いたりしている人がたくさんいました。聞くところによると毎年この時期にやっているそうです。日本の年末の大掃除と同じようなものですね。
イード当日は、羊などの家畜を解体します。信仰心を表すため、また生き物を食べることへの感謝をしめすために行うそうです。僕はその様子は見ませんでしたが、とても意味のあることだな、と感じました。普段の生活では中々考えないことですからね。
朝、朝食を済ませた後、街を歩いていると子どもの嬌声がきこえてきました。さらにすれ違う人のうちの数人の顔が赤や黄色、緑色に!
実はイードの日には子どもたちが色水(というより最早塗料)をお互いに掛け合う遊びをするようで、すれ違った人たちはその犠牲者でした笑
街の至る所で所構わず色水をかけたり顔に塗料を塗りつけたりして楽しんでいました。理由を聞きましたが「イードだから」ということでよくわからず。
かく言う僕も近所の子たちと色水を掛け合いました。最初は「先生なのにかけていいの?」という感じでしたが、いいと分かった途端大量の水を浴びることに笑 最初はペットボトルだったのがだんだんエスカレートして挙げ句の果てにはウォーターサーバーのタンクを持って来て、それを何回も浴びせかけられました。顔にも塗料も忘れずにつけられて何とか家にたどり着きました。今後こんなに水を浴びることはそうそうないでしょう。写真は現場跡です。昼過ぎにはこんなシミが島中に残っていました。
夜は港にモルディブの民族舞踊を見に行きました。歌と太鼓に合わせて、曲が変わるごとに使う道具を換えながら踊っていました。曲の途中に突然踊りながら人が入って来て演者の首に手作りのネックレスをかける場面が何度もありました。これは日頃の感謝の気持ちを込めてプレゼントするもののようです。チラッとお金の話も出てたので喜捨(寄付のようなもの)も関係しているのかもしれません。ネックレスがかけられるたびに周りから歓声が上がっていました。
途中演者の休憩の時間にフリーのダンスタイムがあり、子どもたちが入っていってダンスを楽しんでいました。それぞれオリジナリティが溢れていてかわいかったです。
ちなみに昼には男性も踊っていました。こちらも盛り上がっていました。
今回はそれなりに楽しむことができましたが、学校でもイベントがあったらしくそちらは行きそびれてしまいました。次の時は行きたいなと思っています。
余談ですが、22日にインド人の先生に家に招待してもらい、食事をいただきました。こちらも特別な日らしく、インドのお祝いの時の料理をご馳走になりました。どれも初めての味で刺激的でした笑 でもとても美味しかったです。
明日からは今年度最後の3ヶ月になります。僕にとってはまだ始まったばかりですが、6年生と一緒に授業で関われるのはあと少し。出来る限り力になれたらなと思っています。