モルディブ小学校隊員の日記 〜今日の空振りは明日への素振り〜

青年海外協力隊モルディブ小学校教育隊員の日記です。がんばります。

半年

 クダフバドゥ島は相変わらず不安定な天気の日が続いております。ただ授業は(日程に関しては)割と順調に進んでいるのが不幸中の幸いといったところでしょうか。

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青い空、白い雲。大抵こういう時は20分後くらいには土砂降りになります。

 

 さて、10月に入りました。モルディブに来て3ヶ月、さらに今年度はもう半分終わったことになります。

 この半年、ここまでは久しぶりに大きく環境が変わり、あわただしくも新鮮な日々が続いてきました。住む場所だけでも5か所(駒ヶ根→神奈川→マレ→ケヨドゥ島→クダフバドゥ島)も転々としてますからね。

 

 

 やっと腰を落ち着ける場所に来て2か月、生活も軌道に乗ってきたとともに考えるようになるのはこの先のこと。

 現職参加のため通常より短い2020年の3月までの活動。教職の休業期間として考えると既に4分の1のが過ぎてしまったことになります。

 この島で活動できるのはあと約18ヶ月。1月から新年度なので年度丸々使えるのは1年間です。

 

 

 今更ではありますが、正直期間の短さを改めて感じています。職種の性質上、基本的には同じ授業は年に1回。もちろん授業の改善は日々できますが、カリキュラムの改善となると反省を生かして実証できるのは来年度以降。しかし、その様子を見れるのはたったの3か月足らずです。

 あくまで個人的な考えですが、学校で何か一つのことをものにするには3年はかかると思っています。特に時間がかかるのは意識を変える、高めること。どんなに指導案、教材を紹介しても見てもらったり使ってもらったりするのは現地の教員次第ですからね。

 

 そうなると活動の柱になりそうなのは「指導法の技術移転」じゃなくて「授業づくりの技術移転」なんじゃないかなと最近思っています。やっぱ自分たちで作った、考えた、というほうが使いたくなりますし、お勧めしたくもなりますもんね。それに方法論に縛られず子どもに合わせて臨機応変に変えることもできます。

 ただ難しいのは、授業づくりは慣れないうちはとにかく時間がかかってしまうことです。

 現地の先生は空き時間も結構しっかりと仕事をしています。行事があれば休みの日も来ますし、授業の開始時刻が遅いので帰りも遅いです。そんな中で時間を取ってもらうのはなかなか簡単なことではありません。その大変さが分かるのは教員経験者の強みですね。

 

 色々ハードルがある、というよりスタートラインにも立っていないような状態ですが、なんとか形にしていきたいと思います。