大統領選挙
ここしばらく天気が悪くなかなか授業が思うように進まない毎日が続いております。日本でも台風が来ているようで、こちらでも「日本大丈夫か」と声をかけられることがありますが大丈夫でしょうか。
さて、モルディブでは先週23日に大統領選挙がありました。結果は野党連合のソリ氏が現職のヤーミン氏を破り新大統領に就任することになりました。
現職のヤーミン氏は親中派でモルディブと中国との関係を深めていたこと(実際中国の企業がかなりモルディブに入ってきています)、対抗勢力に対して強硬な姿勢を取ったこと(野党支持者を拘束したり、野党オフィスを強制捜査したり)など、それを良しとしない国民の意見が結果に反映されたといえるかもしれません。大統領はサッカーのモルディブ代表がインド代表に勝ったからということで、選挙直前の18日を祝日にしましたが(モルディブでは時々突然祝日になることがよくあります)それも効果がなかったようです。
細かい政策等、あまりわからないので差し控えますが、大統領選挙に向けてなかなか島全体が盛り上がっていたので今回はその様子を紹介しようと思います。
①島全体が選挙一色(2色?)に
選挙前1ヶ月程、島のあちこちで黄色とピンクの旗や候補のポスターが飾られるようになります。これはそれぞれの候補のイメージカラーでそれぞれの支持候補を応援するために建ててるようです。選挙が近づくにつれてだんだん数が増えていきます。
おまけに、何県かの家の壁に直接支持候補者の投票を呼び掛ける宣伝がペンキで描かれます。前回の選挙のものも残っていたのでこの辺は普通のことなんですかね。
当日には投票所前にピンクと黄色の椅子が大量に置かれて、臨時の連絡所みたいになっていました。いる人は多分世話話みたいなことをしていたのでしょうけど。
また、自転車にそれぞれの政党の旗をつける人も出てきます。分かりやすくていいですね(笑)
②選挙事務所から音楽が
日本ではありえませんが、こちらも1ヶ月程前から選挙事務所から大音量でモルディブの歌が流れてきます。しかも朝6時ごろから。応援のためなのでしょうが選挙が近づくにつれて音量と再生時間が増えていくという気合の入れよう。家から事務所が割と近かったので、これには参りました。いまだに油断していると脳内でループされます(笑)苦情とかこないんですかね。
③議論が熱い
選挙前日いつも食事でお世話になっている家庭で親子同士で選挙について話をしていました。ディベヒ語なので残念ながら断片的にしかわかりませんでしたが、どうも親子で支持候補が違うようでかなり白熱していました。他のところでも結構今回の選挙について話している人が結構いました。それだけ各候補に対する思いがあるのでしょう。
日本では政治の話は割と避けられる傾向がありますが、自分たちの将来に直接関わるわけで、この辺は見習ったほうがいいと思った部分です。
ちなみに今回の投票率は約90%。日本で去年行われた衆院選が約54%。モルディブの政治への関心の高さが伺えます。
実は前回の選挙はなんやかんやでやり直しになったそうです。となると就任までは何があるかわかりません。さてどうなることやら。