自分の目で見ること 〜任国外旅行を終えて〜
今週の日曜に10日間の任国外旅行を終え、モルディブに戻ってきました。
旅行最後の3日間はバンコクに滞在していました。昨年も来ていたので、今回は「タクシーに乗らない」ということをバンコク滞在のひとつテーマとして3日間を過ごしました。
今回は、去年時間があったのになぜが行かなかったところを中心にまわりました。
去年に比べて大きく違うところは地下鉄がさらに便利になったところかなと思います。以前も地下鉄や高架鉄道など、利用しやすい交通機関がありましたが、この一年でバンコクの中心地から王宮やワット・アルンといった観光地の方まで地下鉄が延伸され、タクシーなしでもほぼどこへでも行けるようになっていました。これによって世界一とも言われる渋滞も多少は緩和され、さらに洗練された都市になっていくかも知れませんね。
他の二ヶ所に比べるとさすが東南アジア有数の中心都市の一つと言うべきか、人も物も溢れ返っていて、都市の整備もだいぶ進んでいますが、まだまだ「まさに今発展中」というパワーを感じました。
この10日間で大きく分けて3ヶ所まわりましたが、 曲がりなりにも協力隊員です、そう言った視点でもモルディブとそれぞれの国を比べてみることもありました。
モルディブとタイ、カンボジアは三カ国とも開発途上国に分類されています。ですが、その中でも経済的には大きな差があります。
2018年度の一人当たりの名目GDPを見てみると、
モルディブ 14,571ドル 59位
タイ 7,448ドル 82位
カンボジア 1,504ドル 153位
となっており、モルディブと比べるとタイは半分、カンボジアに至っては10分の1程しかありません。もちろん人口や物価の差などもあるため一概には言えませんが、それにしても大きな差があると言えると思います。
それは旅行をしている範囲でのわずかな時間、生活をしている人の様子を見ていても感じました。
前の記事にも書きましたが、カンボジアでは観光地で他の子どもが学校に行っている時間に子どもが家のお手伝いの範囲を越えて働いていました。
タイでは行った範囲では子どもが働いている様子はありませんでしたが、路上で物乞いをする人の姿はチラホラですが当たり前のように見られます。
モルディブではそう言った姿は全く見られません。この差はやはり経済力の差なのでしょう。
協力隊に参加する前、それどころかモルディブに来てからも、途上国を一括りに考えていて、そういった差はほとんど考えたこともありませんでした。ですが、今回の旅行でそんな簡単なものではないんだなと感じました。同時に自分がもしタイやカンボジアで協力隊員をしていたら、どこまでできるだろうか、とも考えていました。
もちろん知識では違うということは知っていましたが、実際に行ってその差を実感しました。たかが数日で偉そうなことは言えませんが、実際にその場に足を運ぶことって大事ですね。
また、どの国にも日本の支援が入っていて、確実に現地の生活に生かされていることも感じました。支援の意図は様々あると思いますが、こう言った支援は続けていって欲しいと思います。それはいずれ日本にもプラスになるとも思いますしね。
今回の旅行は、あくまで比較的安全な観光地が中心ではありましたが、単に観光する以上に色々考えられる良い機会になりました。