モルディブ小学校隊員の日記 〜今日の空振りは明日への素振り〜

青年海外協力隊モルディブ小学校教育隊員の日記です。がんばります。

あれから1年③

 一昨日でクダフヴァドゥ島に来てから1年が経ちました。まったくと言っていいほど季節の移り変わりを感じにくい国だけに、1年いたという感覚はそれほど感じません。ですが、逆にもっと前からいたような感覚もあります。

 

 

 マレに滞在していた期間が合計で2か月程あるので厳密にはまるまる1年いたわけではありませんが、それでも一応1年間ほぼ無事にこの島で生活できたのは周りの人、環境に恵まれていたんだなと思っています。相変わらず暑いし、お酒が飲めないのがネックですが、まあ快適です。

 

 

 今だから書けますが、この島来た当初は戸惑うことが多くありました。

 

 

 来る前はホームステイと聞いていたのですが、実際は住むところは職員寮で食事は自分で用意してくれとのことでした。現地の人と深く関わりたいと思っていたので正直なところがっかりしました。自炊をしない前提で調理器具は一切ありませんでした。なんとかお願いして2食は出してもらえることになりましたが、「これからどうなるんだろう」と正直なところスタートから不安でした。

 

 ただ1年経ってみると、職員寮の生活はあまり干渉されすぎず、プライベートがある程度確保されていますし、食事も毎日1食は自分で何を食べるか決められるので、現地料理に飽きるということもありません。

 もちろんホームステイならではの良さもたくさんあると思いますが、約2年間生活するという意味では、今のような形の方が自分に合っていたのかもしれません。

 

 

 島自体も道路が舗装されていたり周りも埋立地や人口ビーチだったりと、自然環境の面ではほかの地方島に比べると見劣りします。ですが、生活するという面からみれば、必要なものや施設がほぼ全て島にあるので、不便さを感じることはありません。海も充分きれいですしね。島の整備が着々と進められている一方で、ここのところ自然環境の保護にも力を入れ始めているのでさらにきれいで生活しやすい島になっていくんじゃないかなと思います。

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学校前の藪は公園として整備中。

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ビーチには屋根もできてリゾート感が増してます。

 学校での活動はクラスが多く、メインで関わる範囲は想定していたよりかなり狭くなりましたが、その分密度を濃くして支援できているように思います。特に、同学年で3クラスずつあるので、上手くいかなかった活動の改善が他のクラスですぐ試せるのは、来年同じ活動の場にいることができない自分にとっては大きなメリットになっています。

 

 

 この島での1年間、自分が当初思い描いていたような島の生活、活動とはかなり違う形になりましたが、これはこれで良かったなと感じています。「住めば都」とはよく言ったものです。 

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昨日はビーチ前の草刈りとゴミ拾い。学校職員総動員です。

 島を離れる期間を除くと、この島にいる時間は半年を切っています。残り少ない時間ですが少しでもこの島の人の役に立てるように活動していきたいと思います。