ちょっとうれしいこと
4月もそろそろ中旬に入りますが、とにかく暑いです。
モルディブはこの時期が年間で最も暑いらしく、昼間は外にはほぼ人がいません。部屋で過ごそうにも、なぜかここ1ヶ月、週に3、4回昼間に停電して扇風機も使えず。しょうがないので海に行って涼もうにも、水は温まっていてほぼお湯、という感じで毎日干上がりそうになっています。
学校では、教育省からの通達により、熱中症対策で四時まで体育ができないので、現在仕事が半減中。しかし担任の先生にそのことが伝達され切っておらず「なぜ今日来なかったの?」と聞かれる度に「教育省から通達が来てる」となぜか自分が説明しています。
年度当初は多少余裕をもって組んでいた授業計画もちょくちょく入る行事、祝日(今週も選挙の関係で1日休みになりました)によりすでに授業をカットしないと間に合わないクラスもあり、ギリギリの攻防が続いております。現地の先生たちは割とどこ吹く風な感じですが(笑)
活動も順調とは言えませんが、ある程度安定して日々を過ごしている中、ちょっとだけ嬉しい変化がありました。
ケヨドゥにいたときの記事でも触れましたが、こちらの男性は大人も子供もサッカーが大好きです。休みの日もあちらこちらでサッカーをしています。
そんなこともあり、クダフバドゥに来た当初、体育の授業のたびに子どもから「今日はフットボールやるのか」「フットボールがしたい」という声が必ずと言っていいほど上がっていました。
とにかくこれが本当に嫌でした。サッカーが好きなことを差し引いても、体育が授業としてきちんと成り立っていなかった現状が透けて見えたからです。子どもたちにとって、体育の活動がサッカーより面白くないのはもちろん、そもそも体育を授業として認識していないんだろうなぁ、と感じました。
「フットボールの話をするな」と言って止まるわけはなく、せめて授業中は何とか体育<フットボールから、体育≧フットボールに転換していきたいなと思っていました。
そんなこんなで活動していたある日の授業前、一人の子に「今日は何やるの?前と同じの?」と聞かれました。その日はたまたま先週とほぼ同じ内容だったので「同じようなことやるよ」と答えると、飛び跳ねて喜んで、他の子に言いふらしていました。他の子も大喜び。
それまでは、正直なところ「今日はフットボールか」のことは忘れていました。いつの間にか子どもたちが言わなくなっていたからです。ただこの時、体育の活動自体を楽しみにしてくれているのが分かって、ちょっと嬉しくなりました。
本当に小さな変化ですし、次には「フットボールするのか?」に戻るかもしれませんが、それでも活動が一歩前進したんじゃないかな、と感じています。
それも、何か特別なことをしたわけではなく、先生たちに普通に授業を進めてもらうことで変わっていったことに意味があると思っています。継続が力になっていますからね。
前期の体育は各クラスあと3回ずつほどしかありませんが、まずはあと少し、先生たちに頑張っていってもらいたいと思っています。