守・破・離
新年度がスタートして2ヶ月弱、ここに来てやっとですが、少しずつ確実に活動が前進してるなと感じられるようになってきました。
今年に入り、「守・破・離」を意識して活動を進めています。これは武道や茶道などではおなじみの言葉ですね。自分の活動で考えると「指導案通りに授業を進めてもらう(守)」「活動をアレンジしてもらう(破)」「授業をつくってもらう。引き継いでもらう(離)」という解釈で活動のプロセスに落とし込んでいます。
今はうちの学校ではとにかく「守」の段階を徹底的に意識して活動しています。
「守」の段階として各クラスの先生には「指導案通りに進める」「運動時間を確保する」「準備運動をする」というのを先生達同意の上で最低限やってもらうようにしています。この時期はとにかく待つのが必要ですね。
あるクラスの先生。新年度最初の授業はほぼ遅れないで来たものの、だんだん遅れてくるように。ある日15分遅れでグラウンドに子どもを連れてくる日がありました。来てからもなかなか始まらず、授業時間も残り10分ほどに。この間僕は一切何もせず。唯一やったのは「準備運動をしなくていいか」と聞いてきた先生に対して「いや、やります。」と言って準備運動をしただけ。事後のフォローも一切入れませんでした。いわゆる塩対応ですね。
さすがにこれではまずいと思ってくれたのか、次の授業は10分遅れほどでグラウンドに来て、来てからもダラダラせずに準備運動に入れました。指導案を見ながら説明したり、僕に確認したりと、ガラッと様子が変わりました。こうなると僕もフォローを入れていきます。クラスの様子と指導案の内容をすり合わせることも必要ですしね。
さらに次の授業には5分遅れほどでグラウンドに集合、パッとスタートを切ることができました。ここまでくると、僕はダラダラしてる子を急がせるなど、子どもを中心にフォローを入れまくります。あくまでアシスタントティーチャーとしてですが。先生の指示も少なくて済むし、子どもはたくさん動けるし、僕はイライラしないで済むしで、みんなハッピーな授業になりました。
この期間、この先生の授業での様子も変わっていきました。最初は始めにちょっと説明してあとはほぼ放置だったのが、最近は動きを見せながら子どもにアドバイスをしています。
この先生はあと数回この状態で継続できれば「破」の段階にいけるかなと思っています。
「守」の段階の活動は、支援する側からするとはっきり言って地味であんまり創造的ではありません。しかも定着には時間がかかります。ですが、無意識にできるようになれば、その後はトントン拍子で進んでいくでしょう。「授業をきちんと進められている」となれば先生達の自信にもつながりますしね。
いつ次の段階に進めるかはまだはっきりしませんが、僕がいる段階でせめて全ての先生が「破」の段階まで進められればな、と思っています。
「守・破・離」と言いながらほとんど1つのことしか書いていませんが、次の段階に移った時にまた書きます。多分。