先を見据えて
日本ではバレンタインで盛り上がっていたのでしょうか。もちろんこちらでは一切関係なく、いつも通りの日々が続いております。
赴任後半年が経過し、活動計画も定まってきました。そんな中で今自分の中での最大のテーマとなっているのは「継続」です。
任地に派遣された隊員は自分で3代目。体育に関してはすでにレッスンプランもそろっており、先任隊員(約1年半前まで赴任していました)の支援を受けた教員も多くいます。
ですが、実際に行ってみるとレッスンプランを使っている教員はちらほらで、おそらく先任隊員が派遣終了した頃にできていたことはかなりの部分が失われていました。
残っている資料を見れば先任の隊員がすごい努力をしていたのが伝わります。おかげで、と言ったら何ですが新しく用意する資料はそんなに多くありません。ただ授業の進め方や資料の使い方はまたほぼ1から、という感じです。
日々、なかなか険しい道だなと感じているところです。
「継続は力なり」と言いますが、そもそも「継続するための力」が必要です。当然そこに必要なのは現地の先生の自発性だと思います。となると、隊員に求められているのは現地の先生が自発的に取り組めるような方法を一緒に考えていくことかなと思っています。
もちろん要請内容によって違うと思いますが、学校隊員に関しては、隊員はあまり目立ちすぎるのは良くないかなと思っています。まがりなりにも協力隊員は専門性があるわけで、やろうと思えばいくらだって教育効果の高い実践を行えます。ですが、2年という短い期間を考えると、それは打ち上げ花火みたいなもので、「あのときは良かった」となってしまっては元も子もありません。シンプルでも現地の人が「これならできそう」「これなら使えそう」というものの方がはるかに現地のためになるんじゃないかな、と思います。
新学年が始まって約一か月、実はまだ一度もメインで授業をしていません。授業は現地の担任の先生にほぼ全てやってもらっています。授業の時は準備はしておきますが、あとは子どもへの個別のアドバイスは別として、担任の先生から頼まれない限り動きません。授業中は超受け身です。
はっきり言えば自分でやったほうがはるかに楽だし、授業の途中で担任の先生にアドバイスしたほうがスムーズに進むと思います。ですが、「ボランティアに頼れば何とかなる」となってしまってはせっかくの活動が無駄になってしまいます。
理想は日本に帰る頃には自分の仕事がほぼなくなっている状態になっていることです。
そのためにも、事前の準備はしっかり行うようにしていますし、できるだけ現地の先生が決められるようなレッスンプランや指導法の提案もしています。
まだまだ空回ることばかりですが、「現地の先生にやってもらう」という姿勢は崩さずにやっていきたいと思います。
ちなみに体育の授業以外は、おかまいなしにガッツリ子どもと関わるようにしています。いくらやるべきことがあるといっても自分が楽しめなきゃ損ですからね。
それと「継続」ということでこのブログも何とか年間30回以上の投稿を目指して頑張りたいと思っています。