「経験がある」ということ
怪我をしてから2週間が経ち、激しい動きはまだ厳しいものの、日常的な動きはほぼ問題がないところまで回復してきています。
ですが、残念ながら授業は今週まで。体育は既に授業は終わっているので、本当に間の悪いというか、不幸中の幸いというか微妙な思いで過ごしています。
ここ4週間ほどは5・6年の図工の授業を担当しています。実は図工もやるべきことは終わっていて、専科の先生が今年はもう来ないということで、体育のスーパーバイザーが来てくれているものの実質一人で授業をしています。要は後補充です(笑)
本来の要請にはありませんが、何をやってもいいということで実態把握とある種のリハビリのつもりで引き受けることにしました。
やっぱ授業するのは面白いですね。特に4クラス同じ内容でやっているのでこちらとしても工夫のしがいがあります。少ない時間数ですが、英語での伝え方もよくなっている気もします。何となく教師になりたての頃のような新鮮な気持ちになりました。
怪我で休んでいたことの焦りもあり、とにかくやろうという感じで今週まで何とかやってみましたが、少し軌道に乗ってきたところで、ふと気づいてしまったことがあります。
それは「日本でやってる事なぞってるな」ということです。
経験がある方ならわかると思いますが、数年間教師として授業をしていると、あまり考えず、ある種の手グセのような感じで授業を進めることができるようになってきます。今回の図工についても日本でやった事のある内容をやりました。もちろん子供の様子を見た上でのチョイスではありますが、新しい工夫はあまりなかったかなと少し反省しています。
何でもそうですが慣れることは必要なことだと思います。ですが、一方で惰性ででやってしまう危険性があるのも忘れてはいけないと感じました。経験があるが故の落とし穴ですね。この部分は未経験の人には勝てません。
あと2クラスの授業をしたら今年は終わりです。2学年とも既に片方のクラスでやってしまっているので今更変えることはできませんが、今後の活動に活かせるよう準備をしようと思っています。